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Posted by naturum at

2007年10月02日

月見の宴


(当日は雨だったので過去のもので・・・)

ちょいとイベントの手伝いをすることになりました。
その名も「月見の宴」。
中秋の名月の下、標高800mの塩塚高原キャンプ場で音楽を聴きながら秋の夜長を楽しむ・・・という内容。

その「音楽」ですが、個性的な2組が出演します。

●ムーンライトコンサート
 フォルクローレバンド・ロスコンドルス&のこぎり奏者・吉野なつ子

●ウィスリング・コロラトゥーラ「口笛とファゴットによる月見の宴」
 漆原紳壱(口笛奏者)ほか

・・・正直私もどんな演奏になるのか、まったく想像ができません。(-_-;)?
事前に告知しなきゃ・・・と思いつつできなかったので、レポを書いてみます。

9/24(祝)。どんより曇り。
ちょうどイベントの時間に合わせて雨の予報。
月見は期待できそうにありません・・・。
というより、野外ステージは使えそうにないので、屋根のある広いBBQ棟にステージを移します。

出演者が揃いリハーサル開始。
私は一応音響関係の担当ということでしたので機材を集めて準備していましたが、出演者の方が用意してくれたPAの方が全然良くって、手馴れているのでお任せに。
なので、私は写真を撮るぐらいで、お客さんモードで楽しませてもらうことにします。

夕方からお客さんが増えてきます。
縁日が出ていて、コドモは輪投げやおかしすくいのゲーム、大人は焼き鳥やおでんのコーナーに。
賑やかになってきたところですが、無情にも雨が(-_-;)。皆BBQ棟に集まりコンサートが始まります。


まずはロスコンドルス。
2人組のフォルクローレバンドということですが、南米音楽っていうのかな?。ギターや笛で叙情的に聴かせてくれました。
でも土砂降りの夜じゃなく、夕焼けをバックに見たかったですね。きっと最高だったと思います。
途中でノコギリ奏者の吉野さんが加わります。
これはかなり興味しんしんだったのですが、洋鋸を縦に構えて絃楽器のように弓で弾きます。
もちろんフレットレスなのでピッチがリニアに変わります。見た目と正反対の繊細な音。
でも絃の音ではない・・・テルミンに似てる!アコースティックテルミン?って感じ。
ブレードを曲げながら(柔らかいのね)演奏します。面白い!


次に漆原さんら4人の口笛とファゴット。
ファゴットというのは低音域を担当する木管楽器。バスーンですね。
(ピアノ教師の妻曰くイタリア読みのファゴットの方がメジャーらしいですが私は知りませんでした)
口笛の漆原さんは今年4月にアメリカで行われた口笛世界大会で2位に輝いた方。
口笛・・・という一般的なイメージからは想像できない、まさにリード楽器です。特に高音域の伸びは圧巻です。
また、トランペットが本業?だけに、マイク無しでも声量がすごいです。
観客も皆同じ驚きだったのでしょう。最初に口笛が始まったときにどよめきが起こりました。
スタンダードな曲を中心に、地元徳島の口笛奏者である村上さんも加わり、ピアノ+ファゴット+口笛で演奏します。
途中、お客さんをステージに上げて口笛講座。
「舌先を下の歯の裏側にくっつけて・・・」教えてくれますが、全然ダメ。
普通に口笛がうまい人はよく見かけますが、レベルがまったく違います。
アンコールはロスコンドルスの仕掛けたイタズラ(巧い!)で、大盛り上がりで終わりました。

いやー面白かった。
音楽は普通に聴きますが、今回はすべてが初体験で新鮮でした。
これで夕焼けをバックにロスコンドルス、月をバックに口笛なら完璧だったのですが・・・。
2組はキャンプ場で泊まったようですが、ずいぶん意気投合してたみたいなのでまた今度があるかも知れません。
そのときはちゃんとここで事前に告知しなきゃ・・・ですね。  


Posted by bokeyama at 22:12Comments(4)イベント

2007年04月16日

塩塚高原野焼き密着レポート#2


即席の祭壇が設けられ、18時から神事がはじまりました。
スタッフが整列し、作業の安全を祈ります。

神事が終わると、尾根づたいに移動する班と県境づたいに降りる班に分かれて着火を始めます。
移動しながらたいまつで着火。最初は小さかった火が、風が吹くたび燃え広がり高く立ち上がります。
後ろの観光客から歓声が上がり、冷え切っていた体に一瞬で熱波が届いてほっぺたが痛くなります。

私は県境側の消火担当で、着火係の後ろからついて行って、防火帯の適当なラインで消火、延焼を防ぐのが役目ですが、今日は私たちの班がラッキーでした。
風向きが背中(愛媛県側)からで煙や炎に巻かれることがないし、昨日の雨のせいか防火帯部分はあまり燃えることなく勝手に消えていきます。
これは楽チンと、背中を暖めたり写真を撮りながらどんどん降りていきます。
ときおり、尾根側の班の方から大きい火柱があがります。
風向き的に、こっちが楽ということは、あっちが大変ということになるようです。ナムー(-_-;)。

    

急峻な山肌をどんどん降りていきます。
だんだん視界が拡がり、延びていく尾根側の炎の帯が良く見えるようになってきました。
「頭」の尾根側は激しく燃え上がり、「しっぽ」である私たちのところまで続いています。
竜や大蛇に例えられる大迫力のパノラマに、自分の仕事が楽なのをいいことに魅入られます。

尾根班が端まで行った頃、下からも着火を始めます。
こちらからは遠いのですが、風を受けて上下から燃え上がる炎は大迫力です。

こちらは風はほとんど無くなり火の勢いが落ち着き、いつの間にか下端の道路に降りてきました。
尾根の班の一部と合流して道路から眺めます。
話をすると、やはりあちらは煙に巻かれたり炎を浴びたりで、そちらの班だったボランティアの人は大変だったようでした(^_^;)。

    

しかし、全体で見てみると、前日の雨と無風のせいで燃え残りができているらしく、目を凝らして見るとたしかにまだらというか縞模様になっているように見えます。
着火すると簡単に点くのですが、拡がらなかったようです。
その分延焼の危険は無かったのですが、文字どおり不完全燃焼に終わりました。

炎は若干残っていますが、突風が吹かない限り問題なさそうなので、21時過ぎにキャンプ場まで降りて鎮火を待つことにします。
食堂ではキャンプ場のスタッフが特大の鍋でおでんやそば米雑炊を作って待っていてくれました。
冷え切ったカラダに熱々の大ぶりなおでんと、練ったばかりで目にしみるカラシが最高でした。

ボランティアで参加された方はここで宿泊されるそうです。
「ひどい目に遭った」か「貴重な体験をした」かは微妙ですが、いい思い出にはなったと思います。
来年は来てくれるかな?
私はきっと来年も行くでしょう。
今度もいい風が吹きますように・・・。

【#1に戻る】

★徳島新聞記事リンク

  


Posted by bokeyama at 23:02Comments(0)イベント

2007年04月16日

塩塚高原野焼き密着レポート#1


4月14日(土)夜、塩塚高原で毎年恒例の野焼きが行われました。
私は今回始めて見ますが、スタッフとして参加して最前線で見ることができましたので、詳細レポートを書いてみます。

塩塚高原は徳島県と愛媛県との県境で標高約千メートル。両県側にキャンプ場があり、その地形からパラグライダー等が盛んに行われています。
この行事は植生の保護のため、地元の地域おこしグループや市職員らにより20年来行われているそうで、当日もそれらスタッフとボランティアで参加された方の約30名で運営します。
このような野焼きは全国的にも珍しいらしく、昼過ぎから近畿等の県外ナンバーのクルマが続々訪れていました。

野焼きには準備が必要です。
ただ単に山に火を入れれば、当然ですが山火事になります。
愛媛県側は翌日に野焼きを行うため、徳島県部分の山頂付近約20haの範囲のみを確実に焼く必要があります。
このため、境となる部分はアスファルト舗装された道路を除き、延焼を防ぐ防火帯を設けます。
これらは事前に地元スタッフが刈払いを行い、10m以上の帯が既にできていました。

    

しかし、一部不完全なところがあるようで、昼過ぎにそこに行ってみます。
軽トラの荷台に刈払い機と着火用のバーナー、そして消火用に杉シバ+地元消防団から借用したジェットシューター(携帯大型水鉄砲?)を積んで現地へ。
ジェットシューターには水が20リットルぐらい入っているのでしょうか、やたら重いです(-_-;)。
刈払いの後、その部分を焼きます。あらかじめ焼いてしまっておけば、その部分は燃えないということでしょうか。
程よい範囲まで焼けたら、杉シバで叩いて消します。それでもしつこく飛び火したらジェットシューターで水をかけます。
小一時間でこの作業は終了し、しばし休憩します。

17時にスタッフ全員が集合し、ミーティング。
班分けをして着火・消火作業の手順を説明します。
もっともほとんどの人は何年もやってきた大ベテラン。早々に終了して山頂に向かいます。

    

人と資材を軽トラの荷台に載せて山頂近くの作業道を登ります。
私も、荷台に載せてもらいましたが、一緒に乗った人は地元の方と、明らかに雰囲気が違う黒づくめのふたり。
何でも映画製作の仕事をされている方で、ロケハンとして見に来られたようです。
いろいろ興味深い話をされていましたが、ネタにするとまずいかもしれないので伏せときます(^_^;)。

山頂手前で降り、背中に食い込むジェットシューターを怨みながら、急な階段状の登山道を登ります。
わずかな距離なのに、一瞬で息があがります。
30mおきに休憩してるんじゃ?という感じで息も絶え絶えに登りきります。

頂上には既に観光客やカメラマンが多数おり、狭い山頂はいっぱいになっていました。
振り返ると絶景!
わずかに赤く染まった草原と西の空に飛行機雲が3本伸びています。

【#2につづく】

★徳島新聞記事リンク

  


Posted by bokeyama at 22:23Comments(0)イベント